2026年10月06日

インフルエンザワクチン・発熱診療|西宮・さくら夙川|にしじま内科
今年のインフルエンザはもう始まっています|ワクチン接種と発熱時の受診について
「インフルエンザは冬になってから」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
しかし今年は、兵庫県でもすでに9月からインフルエンザの患者さんが増え、学校の学級閉鎖なども報告されています。一部の地域では、すでに注意報レベルを超える患者さんが報告されています。
「まだ10月だから大丈夫」とは言えない状況です。
当院でも今シーズンのインフルエンザワクチン接種を開始しています。
今回は、インフルエンザの症状やワクチン、実際に発熱したときの受診について、そして最後に「インフルエンザとお腹の症状」という少し意外な話についてもご紹介します。
インフルエンザは「少し強いかぜ」ではありません
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって起こる感染症です。
一般的なかぜでは、鼻水やのどの痛み、咳などが中心となることが多いのに対して、インフルエンザでは、
発熱、頭痛、強いだるさ、筋肉痛・関節痛
などの全身症状が急に現れることが特徴です。
「朝は普通だったのに、午後から急に熱が出て体中が痛くなった」というような経過もよくみられます。
もちろん症状には個人差があり、インフルエンザだからといって必ず38℃以上の高熱が出るわけではありません。
多くの場合は1週間程度で回復しますが、高齢の方や基礎疾患のある方などでは、肺炎などを合併して重症化することがあります。
ワクチンを打ってもインフルエンザになる?
診察室でも、
「ワクチンを打ってもインフルエンザになるんですよね?」
と聞かれることがあります。
確かに、インフルエンザワクチンを接種したからといって、インフルエンザに絶対にかからなくなるわけではありません。
ワクチンの大切な役割は、発症する可能性を低くすること、そして発症した場合の重症化を予防することです。
特に、高齢の方や基礎疾患のある方ではインフルエンザが重症化することがありますので、ワクチン接種の意義は大きくなります。
また、仕事や学校をできるだけ休みたくない方、受験など大切な予定を控えている方、ご家族に高齢者や基礎疾患のある方がいる場合なども、接種をご検討ください。
今シーズンもインフルエンザワクチンは「3価」です
現在国内で使用されている注射のインフルエンザワクチンは、昨シーズンから「3価ワクチン」になっています。
2026/27シーズンは、
A型(H1N1)
A型(H3N2)
B型(ビクトリア系統)
の3種類のウイルス株を含むワクチンです。
以前は、これにB型の山形系統を加えた4価ワクチンが使用されていました。
「4価から3価になったので、ワクチンの効果が弱くなった」という意味ではありません。世界的なインフルエンザウイルスの流行状況などをもとに、そのシーズンに必要と考えられるウイルス株が選ばれています。
当院でもインフルエンザワクチン接種を行っています
にしじま内科・消化器内視鏡クリニックでは、インフルエンザワクチンの接種を行っています。
65歳未満の方(任意接種)
接種料金:2,800円(税込)
当院にかかりつけでない方でも接種していただけます。インフルエンザワクチンをご希望の方はご予約ください。
65歳以上の方(公費助成による定期接種)
接種当日に65歳以上で、西宮市、尼崎市、芦屋市、伊丹市、宝塚市、川西市、三田市、猪名川町に住民票のある方は、公費助成による定期接種をご利用いただけます。
自己負担額:1,500円
今年はすでにインフルエンザの流行が始まっていますので、本格的な流行を迎える前の早めの接種をご検討ください。
もし発熱したら?当院では発熱のある方も診察しています
もちろん、予防していてもインフルエンザにかかることはあります。
当院では、
発熱、咳・のどの痛み、鼻水、頭痛、関節痛・筋肉痛、強いだるさ
など、インフルエンザが疑われる患者さんの診察も行っています。
「急に熱が出た」
「家族がインフルエンザになった」
「インフルエンザなのか新型コロナなのかわからない」
といった場合もご相談ください。
症状や発症からの時間、周囲の感染状況などを確認し、必要に応じて検査を行います。
インフルエンザと診断した場合には、年齢や基礎疾患、症状、発症からの時間などを考慮して、抗インフルエンザ薬を含めた治療をご提案します。
抗インフルエンザ薬は早めの治療開始が大切です
インフルエンザに対しては、オセルタミビル(タミフル)、バロキサビル(ゾフルーザ)などの抗インフルエンザ薬があります。
これらの薬は、一般に発症から48時間以内に治療を開始すると、より高い効果が期待できます。 適切な時期に治療を開始することで、発熱期間を短縮する効果などが期待できます。
もちろん、インフルエンザにかかったすべての方に抗インフルエンザ薬が必要というわけではありません。年齢や症状、基礎疾患などをみながら、治療の必要性や使用する薬を判断します。
「インフルエンザかもしれない」と思ったときに何日も我慢するのではなく、症状が強い場合や基礎疾患がある場合などには、早めにご相談ください。
インフルエンザウイルスが「大腸」から見つかった?
インフルエンザは主に呼吸器の感染症ですが、下痢や腹痛、吐き気、嘔吐などのお腹の症状を伴うことがあります。
では、呼吸器のウイルスなのに、なぜお腹の症状が出るのでしょうか。
実は、その仕組みはまだ完全にはわかっていません。
興味深いことに、インフルエンザ患者さんの便からウイルスの遺伝子が検出されたという報告があります。
さらに過去には、インフルエンザAに感染して出血性大腸炎を起こした患者さんで、大腸内視鏡で採取したS状結腸の粘膜から、インフルエンザウイルスの遺伝子や抗原が検出されたという報告もあります。
「インフルエンザウイルスは腸にも感染するの?」と思われるかもしれません。
ただし、これは限られた報告であり、通常の季節性インフルエンザウイルスが腸管で直接増殖し、それが下痢や腹痛の原因になっているのかについては、まだ十分にわかっていません。
全身の免疫反応や炎症、腸内環境の変化などが関係している可能性も考えられています。
「インフルエンザ=高熱と咳だけ」とは限らない。
呼吸器の感染症であるインフルエンザと腸との関係は、現在も研究されている興味深いテーマです。
インフルエンザは「予防」と「かかった後」の両方が大切です
インフルエンザは毎年流行する身近な感染症ですが、決して「ただのかぜ」とは限りません。
ワクチン接種、手洗い、適切な換気、咳エチケットなど、まずはできることから予防しておきましょう。
そして、実際に発熱や咳、のどの痛み、強いだるさなどの症状が出た場合には、無理をせずご相談ください。
当院では、インフルエンザワクチンの任意接種・65歳以上の定期接種から、実際に発熱した際の検査・診断・治療まで対応しています。
今年は兵庫県でもすでにインフルエンザの流行が始まっています。そのため、「もう少し寒くなってから」と先延ばしにするよりも、10~11月頃に早めに接種しておくことをおすすめします。
当院では、総合内科専門医が風邪やインフルエンザなどの感染症を含む一般内科診療を行っています。
「予防しておこう」という方も、「もしかしてインフルエンザかな?」という方も、にしじま内科・消化器内視鏡クリニックまでご相談ください。
